医療・ヘルスケア分野における社会的コストの低減

医薬品廃棄ロスの削減

キュービックスシステムによる廃棄ロスの削減

近年、高額なスペシャリティ医薬品の流通増加に伴い、医薬品廃棄ロスの削減が求められています。当社グループでは、2017 年から、RFIDとIoT 技術搭載の専用保管庫を使用したスペシャリティ医薬品のトレーサビリティシステム「キュービックスシステム」を医療機関・保険薬局向けに展開し、在庫の最適化や廃棄ロス削減など社会的コストの低減に貢献しています。

薬局版モデルの使用風景

キュービックスのラインナップ

医療流通プラットフォームによる物流共同化

当社グループは10年以上にわたり、メーカー物流と卸物流を一貫して担うことで、製薬企業から医療機関までの「医療流通プラットフォーム」を構築しています。製薬企業のサプライチェーンにおけるアウトソーシングニーズに応えるだけでなく、物流の共同化により、配送の効率化や流通在庫の適正化を図り、社会的コストの低減にも貢献しています。

また、物流拠点の集約や複合型物流センターの構築により、さらなるサプライチェーンの集約を進めています。製品移動を最小化することで、業務効率化や流通在庫の適正化を図り、医薬品廃棄ロスの削減にも貢献していきます。

薬剤師による服薬指導で残薬の防止

国内では処方薬の飲み残しが大きな社会課題となっており、薬剤師によるきめ細かな服薬指導が求められています。当社グループの保険薬局では丁寧な服薬指導に加え、飲み忘れ防止のために一包化※1やブラウンバッグ運動※2を推進しています。また、オンライン服薬指導や処方薬の居宅配送を導入し、患者さまの利便性向上にも努めています。

  • ※1
    一包化:服用時期が同じ薬や一度に何種類かの薬を服用する場合、それらをまとめて1袋にすること
  • ※2
    ブラウンバッグ運動:薬剤師が中心となって、患者が日常的に服用している処方薬、OTC 薬、サプリメントなどの量や種類、副作用や相互作用などの問題をチェックし、残薬の管理を行うプログラム